インバウンド対策とは?

インバウンド対策とは、日本に訪れる外国人観光客を増やすことを目的として、観光地や商業地域、企業などが行う対策のことです。
日本政府観光局(JNTO)によると2025年の訪日外国人観光客数は4268万3,600人に上り、やまとごころによると2025年の訪日外国人旅行消費額(推計値)は約 9兆4,559億円にのぼるとのことです。
訪日外国人観光客をターゲットにすることは日本企業は必須となります。訪日外国人観光客からの顧客、消費を増やすこと、さらに受け入れるだけでなく、訪日外国人をリピート集客するための施策も見据えたインバウンド対策も合わせて必要となるでしょう。
インバウンド対策で実施するべき5つこと
インバウンド集客で、より多くの外国人観光客を誘致し、彼らがより充実した旅行体験をすることで、地域経済の発展や国内産業の振興につながることが期待されます。以下5つの実施すべき項目を挙げます。
1.認知拡大をする(知ってもらう)
まずは、外国人観光客にその企業や商品、サービスが存在することを知ってもらうための認知拡大の施策が必要です。
日本にはこんなに良いものがある、購買意欲を刺激して購入してもらう、訪れたいと思ってもらうような認知拡大をします。
具体的には、外国語でのWebサイトやSNSの開設、外国人向けの広告宣伝、ロゴやパッケージの多言語対応などが挙げられます。
また、日本の文化や観光地を紹介するイベントの開催や、外国人観光客が集まりやすい場所でのキャンペーンの実施も有効な手段です。
2.集客をする(訪れてもらう)
集客は、認知拡大に続く重要なステップです。自社のサービスや商品を知ってもらい、次にそのサービスや商品を購入してもらう必要があります。外国人観光客が来店するためには、彼らにとって魅力的な価値提供が必要です。
外国人観光客が好む商品やサービス、また地域の文化や風習を取り入れたプランを提供することが有効です。
重ねて、外国人が利用しやすい環境の提供や、多言語対応のスタッフの配置、多様な支払い方法の提供など、利用してもらう環境を整えることも集客につながります。
3.回遊性の向上をする(リピートしてもらう)
一度来店した外国人観光客に、リピーターとして再度来店してもらうことができれば、より長期的なビジネス展開が期待できます。そのため、回遊性の向上を目指すことが重要です。
例えば、外国人観光客にとって魅力的なイベントや体験プランを提供することで、再来店の機会を増やすことができます。また、サービス向上のためのフィードバックやアンケートを取り入れることも効果的です。さらに外国人観光客の顧客情報を活用し、新商品の案内やなどを送るのもリピート施策となります。
外国人の回遊性を向上させるためにも、リピートにつながる仕組みを日々検討することは大切でしょう。
4.利便性の向上をする(利用してもらう)
外国人観光客にとって、訪問先での利便性は非常に重要な要素の一つです。そのため、訪問先でのストレスや不安を取り除く施策を行うことが重要です。
日本では当たり前の利用方法や習慣が海外では当たり前でないことが多くあります。これら文化的差異で外国人観光客が不便を感じないよう、対策をとることが必要です。
例えば、施設の使い方、多言語対応の案内板やWi-Fi環境の整備、外国人観光客向けのトイレなど、利便性を向上させる施策が求められます。
また、外国人観光客にとっての必需品となるSIMカードやWi-Fiルーターなどのレンタルサービスを提供することも利便性向上につながるでしょう。
5.言語対応をする(わかってもらう)
外国人観光客にとって、旅行先の情報を入手することは非常に重要です。そのため、企業は外国人観光客が情報を理解しやすい環境を整える必要があります。まずは、英語や多言語での情報提供を行うことが大切です。
具体的には、ウェブサイトの多言語化やSNSでの情報発信、パンフレットの多言語化などが挙げられます。ホテルなどの施設では宿泊客からのリクエストを多言語で受け付けられるように環境を整備することも有用です。
訪日外国人観光客の多くは、事前に情報収集を行い、旅行プランを練っているため、外国人観光客が理解できる言語で情報を提供することが、外国人観光客の満足度向上につながります。
インバウンド対策を成功させるポイント
インバウンド対策には多くのメリットがありますが、ただ対策するだけでは効果が限られてしまいます。インバウンド集客の効果を最大限にするための成功のポイントを確認していきましょう。
外国人観光客目線でマーケティングリサーチを行う
日本の文化やサービス、商品に関心を持つ外国人観光客は、自国とは異なる文化や習慣に触れることで、より充実した旅行体験を求めています。
企業が外国人観光客目線でマーケティングリサーチを行い、彼らのニーズや欲求、課題を把握することが重要です。
例えば、外国人観光客にとって重要な観光スポットやアクティビティ、宿泊施設の条件、飲食店での食事の提供方法や外国人が好むメニュー内容などを調査することが求められます。
つまり、どれだけ外国人視点でのマーケティングリサーチができるかが成功のポイントなります。
外国人観光客に響くポイントや魅力を把握する
日本には多様な魅力がありますが、外国人観光客に響くポイントや魅力は異なる場合があります。
例えば、日本の伝統文化や美食、アニメや漫画、テクノロジー、自然や温泉など、外国人観光客にとって特に魅力的なものを企業が把握し、それらに合わせたサービスや商品を提供することが重要です。
また、外国人観光客にとっては安心・安全な旅行環境が求められることもあり、その点に配慮したサービスや商品を提供することも重要です。
Webコンテンツで魅力や安心・安全を正確に伝える
外国人観光客は、インターネットを活用して旅行の情報収集を行うことが多いため、Webコンテンツを活用した情報発信が重要です。
企業が提供するWebサイトやSNSなどのコンテンツで、日本の魅力や特徴を正確に伝え、また安心・安全な旅行環境についても詳細に情報を提供することが求められます。
例えば、外国人観光客の口コミを掲載したり、宿泊施設の予約ページで、外国人向けの詳しい情報や英語対応を行うことで、商品、サービスの魅力や安全性を伝えることができます。
大切なのは外国人観光客の目線に立つこと
これまで挙げてきたインバウンド対策を成功するポイントの共通する点は、外国人観光客の目線に立って、彼らが望んでいること、ほしい情報などををきちんと把握することです。
私たち日本人の目線では気づかない意外な事実が実はインバウンド対策では重要だったりすることも珍しくありません。
例えば、日本人が当たり前に利用しているLINEも海外ではあまり利用されていません。海外で最も利用されているコミュニケーションアプリはWhatsAppというアプリです。
日本ではあまり知られていないのですが、外国ユーザーはこのWhatsAppを利用して店舗や企業とやり取りをしたり、予約や申し込みをすることが主流になってきています。
問い合わせフォームやメール、電話よりも問い合わせや申し込みツールとして利用されているのです。
外国人観光客が好むWhatsAppでのコミュニケーション

実はこのWhatsAppがインバウンド対策は最適のツールです。
WhatsAppは180カ国以上で30億を超える人たちに使用されているツールです。
「WhatsApp」では「スマホの連絡先」に登録されている人がそのまま「友だち」となり、やり取りすることができます。
LINEやFacebook Messangerのように、お友達になったり承認し合ったりする必要がなく、携帯番号を交換していればメッセージを送り合えます。
上述したように、現在WhatsAppユーザーは企業や店舗への問い合わせもWhatsAppで行ってます。
例えばホテルで宗教食の有無を確認する、急に滞在予定が変更になったので日程を変更をする、訪日する際に購入を検討している店舗に在庫の確認をする、借りたいレンタカーの詳細を確認する、サイトに書いていない詳しい情報を確認する、などのやり取りをWhatsAppで行うのが主流です。
日本ではほとんど利用されていないのですが、外国人が普段利用しているこのツールをインバウンド対策として利用しない理由がありません。
多くの外国人観光客が自国で問い合わせをしている方法で日本でも問い合わせができると利便性や回遊性が向上し、集客アップにつながります。外国人観光客の問い合わせツールにWhatsAppを利用してみましょう。
店舗・企業はWhatsApp Businessの公式アカウントを開設
企業や店舗でで利用する場合は個人利用のWhatsAppではなく、WhatsAppの企業向けツール「WhatsaApp Business(ワッツアップビジネス)アカウントを開設する必要があります。
WhatsApp Business企業公式アカウントを開設、運用するには二つの方法があります。
一つはWhatsApp Businessアプリを利用して携帯電話から開設し、一台で運用する方法、
もう一つはCM.comのようにメタ社と契約をしている公式パートナー経由でWhatsApp Business Platformを利用して、アカウントを作成し運用する方法があります。
ここでは企業、店舗が利用する際に最適なWhatsApp Business PlatformをCM.comで利用する場合を例にWhatsApp Business公式アカウントを作成し、企業で利用する方法をご案内します。
WhatsApp Business公式アカウントをWhatsApp Business Platformで利用する方法
CM.comでお申し込みをしていただくといずれかの利用方法をお選びいただけます。
1:弊社のWeb管理画面から海外顧客のWhatsAppに返信・一斉送信
2:API連携し、自社システムから返信・一斉送信
1の管理画面からWhatsApp Business公式アカウントを運用する方法はWhatsApp Businessアカウント作成後、すぐに利用開始できるのが特徴です。インターネット回線のあるパソコンや携帯電話からログインをして利用します。
WhatsAppユーザーからの問い合わせに対応する機能だけではなく、AIが自動でメッセージ内容を翻訳する、AI自動翻訳機能もあります。多言語対応に不安がある店舗や企業、さまざまな国の外国人を誘致したい企業、人手不足で多言語対応のできる人がいない店舗や企業にお勧めです
2のAPIはシステム連携をする場合にお勧めです。今利用しているCRMシステムやチャットボットツールにWhatsApp Business公式アカウントを連携して、メッセージの送受信を行いたい場合にお勧めです。
1.2ではそれぞれ異なった料金形態での利用料が発生いたしますので、詳しくはお問い合わせください。
WhatsAppを利用したインバウンド対策
海外ではすでに述べたように、WhatsAppは問い合わせフォームや、申し込みフォーム、メールなどと同じ用途で企業と顧客とのコミュニケーションで利用されています。同じような利用方法を日本企業や店舗が行うにはどうしたら良いでしょうか。
一般的にWhatsAppユーザーが企業やホテル、店舗とのコミュニケーションをとる場合、WhatsAppユーザーが自分の端末から、顧客が企業や店舗のWhatsApp企業アカウントの電話番号やURL、QRコードを経由して店舗や企業、ホテルのWhatsApp 企業アカウントにアクセスをして申し込みや問い合わせなど行います。
そのためWhatsApp Business企業公式アカウントとWhatsAppユーザーとの接点を作ることが不可欠です。
Webサイトに設置
Webサイト上にWhatsApp Business公式アカウントのリンクを設置することで、企業アカウントに問い合わせることができます。
配置する場合は、ページの目立つ場所やサイト右下などにWhatsAppボタンを設置し、どこから連絡できるかをわかりやすくしましょう。
シンガポールのレンタカー会社 Lylo Drive社のウェブサイトを見てみると、ウェブサイトの右下にWhatsApp Business公式アカウントを表示して、問い合わせの窓口を作っています。

問い合わせページ内に設置
WhatsAppから問い合わせが可能であることに気づいてもらうためには、会社の問い合わせページに設置するのも1つです。
顧客が連絡を取るための最適な方法を探している場合、クリックしてチャットを開始できるエントリーポイントを配置するための第一のスポットとなります。
問い合わせページに設置することで、顧客はWhatsAppを経由しての問い合わせや申し込みが簡単となるでしょう。
実際の海外で企業が実施している例としては、インドネシアのホテルTHE MULIAは問い合わせページにWhatsAppという文字とWhatsApp公式アカウントに登録している電話番号を表示しています。

製品ページやブログに設置
問い合わせページだけでなく、サービスページにWhatsAppへのリンクボタン設置することで、スムーズに問い合わせることができます。これにより、あなたのブランドの良いイメージを維持することができます。
実際に海外で企業が実施している例としてはドバイのリテール、アパレル事業者のGaleries Lafayetteは商品ページの右下にWhatsAppのアイコンを表示して、閲覧者の商品に関する問い合わせをWhatsApp Business公式アカウントに誘導しています。

SNS内に設置
Twitter、Instagram、Facebookなどの各種SNS(ソーシャルメディア)にプロフィール欄や投稿にWhatsAppのURLを設定することはおすすめの方法です。
例えば、Instagramで発信している日本の観光情報の投稿やストーリーにWhatsAppのリンクを追加します。
投稿に興味をもあった顧客がリンクをクリックすることで、WhatsAppでの会話を開始できるようになり、ツアーや体験会の申し込み、新規顧客の獲得に繋げます。
店舗やホテルに設置
店舗やホテルの受付にQRコードやURL、電話番号のチラシやカードを置いておいたり、顧客に配布したりします。
具体的な例としては,WhatsApp Business Platformを利用している高級ブランド腕時計の専門店のGINZA RASHIN様は店頭にWhatsApp Businessの公式アカウントを掲示しています。

WhatsApp Business Platformを利用したインバウンド対策、成功事例
実際に多くの日本企業や店舗がWhatsApp Business Platformを利用して、インバウンド対策を成功しています。
東京都内の5つ星ホテル、青山グランドホテル様は、訪日外国人観光客にとって、慣れない土地ではホテルが安心を与えらる場所であるべきとの考えから、外国人宿泊客が使い慣れているツールでの迅速なコミュニケーションの実現のためにWhatsApp Business Platformを利用しています。
具体的にはレストランの予約や清掃時間の指定、忘れ物の対応や延泊希望のやり取りなどです。以前は電話を使ってコミュニケーションを取っていたケースがありましたが、電話が繋がらないことが多く、WhatsAppは外国人宿泊者がすぐに見て、反応するので時速な対応につながっているとのことです。
外国人宿泊者に対するインバウンド対策をWhatsApp Business Platformを利用して、質の高いおもてなしを実現していらっしゃいます。
インバウンド対策にWhatsApp Businessの開設するならCM.com
インバウンド対策について、いかがでしたでしょうか?
外国人の目線に立って、彼らが利用しているWhatsAppを問い合わせや申し込み窓口にすることで、効果的なインバウンド対策が実現できます。
今後はインバウンドの需要が回復傾向にある日本で国内で、スムーズに顧客獲得を実現したい方はCM.comにご相談ください。
CM.comが提供する法人向けサービス「WhatsApp Business Platform」で顧客からの問い合わせや申し込みの対応だけでなく、プロモーションメッセージの送信も可能です。インバウンドマーケティングに欠かせないツールとして、ぜひご活用ください。