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2025年2月25日
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日本企業がインドネシア、シンガポールなどアジアにSMSを送信するためのルールと代替手段としてのWhatsApp Businessプラットフォーム

近年アジア諸国にビジネスを展開する日本企業が増えてきています。現地の顧客やユーザーとのコミュニケーションでSMSを検討されている企業向けにSMSの送信ルールとSMSの代わりに利用できるWhatsApp Businessプラットフォームについて解説します。

CM.com Japan株式会社
CM.com Japan株式会社,
マーケティングチーム

日本企業がアジア諸国の顧客やユーザーにSMSを送信する理由

ここ10年で日本企業がアジア諸国にいるユーザーや顧客にSMS(ショートメッセージサービス)を送信することが多くなっています。なぜメールではなく、SMSを送信するのかというと、メールが読まれないからです。

実は海外ではメールでのコミュニケーション文化はあまりなく、SMSでのコミュニケーションが文化として根付いており、その文化に倣い、大切なメッセージの送信や認証、販促プロモーションなどで多くの日本企業が利用しています。

SMSを送信するための各国のルール

日本企業がアジアにSMSを送信するためにはCM.comのようなSMS送信サービスを利用して、管理画面やAPI連携でSMSを送信します。

そしてそれぞれの国でSMSを送信るためのルールがあるので、そのルールに従う必要があります。ここではアジア諸国のSMS配信ルールを一部紹介します。

韓国

海外法人が韓国の携帯電話番号にSMS送信する場合には文頭に[국외발신]という文言を挿入する必要があります。これは海外企業からのメッセージという意味で、SMSの文字数にはカウントされません。



インドネシア

インドネシアはキャリアに申請が必要です。企業情報、SMSの送信者名や本文をキャリアに申請します。インドネシアはSMSの送信価格が最も高い国の一つですので、費用の関係からも後述するWhatsApp(ワッツアップ)での送信に切り替える企業が多くなっています。

香港

香港はSMSのスパムに対する規制が最も厳しい国の一つです。SMSの送信を政府が管理しており、SMSの送信登録制度が複雑です。CM.comのようにこれらの規制に則るスキームを有している事業者を利用することが不可欠です。

シンガポール

シンガポールは前提として現地法人を有していないとSMS を送信することができません。SMSを送信するにはSMS Registryから送信者名を登録する必要があります。その登録には費用がかかります。

SMSの代替ツールとしてのWhatsApp

SMSは全世界共通規格であるため、技術的には世界中に配信できますが、見てきたように、SMSを海外に送信するには国ごとにさまざまな規制やルールが存在し、それに従わないと配信ができません。そのため、たくさんの国にSMSを配信するのは手間と時間がかかります。

またインドネシアのようにSMS送信費用が高かったり、シンガポールのように現地法人を保有していないとSMS送信ができない国も存在します。そこで海外顧客やユーザーにメッセージを送信する方法お勧めなのがWhatsApp Businessプラットフォームを使ってWhatsAppでの送信です。

WhatsApp Businessプラットフォームとは

WhatsApp Businessプラットフォームは世界で20億人以上が利用しているメッセージアプリWhatsAppの企業版のサービスです。企業公式アカウントを保有し、海外ユーザーや顧客のWhatsAppにメッセージを送信することができます。

SMS と同じく、携帯電話番号に対して配信するので、SMSと親和性が非常に高く、SMSの代替ツールとして活用できます。

利用するにはWhatsApp BusinessプラットフォームをCM.comのようなオフィシャルパートナーと契約をします。CM.comは日本法人があるので日本語での充実したサポートを受けることができます。

SMSよりWhatsAppを送信するのがおすすめの国

アジアでSMSよりもWhatsApp Businessプラットフォームを利用してWhatsAppを海外ユーザーや海外顧客に対して送信するのがおすすめの国は以下になります。

シンガポール

上述したようにシンガポールへは現地法人を有していないと送信手続きを経ることができず、SMSを送信することができません。シンガポールはWhatsAppの利用者が多いので、WhatsApp Businessプラットフォームを利用してメッセージを届けることをお勧めします。

インドネシア

インドネシアはSMSの価格が非常に高く経済的ではありません。WhatsApp Business プラットフォームを利用すると送信コストは大幅に抑えることができるのでWhatsApp Businessプラットフォームの利用をお勧めします。インドネシアはWhatsAppを利用している国の4位にランクインしており費用の面のみならず、到達率も期待できます。

出典:27+ WhatsApp Statistics for 2025: Users, Countries & More

インド・フィリピン・香港

インドはユーザー数が世界で1位の国です。フィリピンも6位と言われています。香港でも77%以上の人が日常的にWhatsAppを利用しており、多くの人がWhatsAppを日常で利用しているのでWhatsApp Business プラットフォームでWhatsAppの送信がお勧めです。

出典:Social Media Statistics for Hong Kong [Updated 2024]

SMSよりもWhatsAppを送信した方が良い場合

アジア諸国のユーザーや顧客に対してSMSよりもWhatsApp Business プラットフォームを活用した方が良い場合をご紹介します。

セキュリティ対策の認証ツールとして利用する場合

WhatsAppの高い浸透率からSMS認証の代替としてWhatsAppを認証に利用するのはお勧めです。CM.comでは簡単にSMSが届かない、SMSを送信できない場合にWhatsAppでの送信をする設定を実装できるので、SMSと併用することもできます。

訪日外国人への通知やメッセージの送信する場合

近年日本でも公共施設やホテル、飲食店でwi-fiを利用できるようになってきており、wi-fiを利用して携帯電話でインターネットの接続をする訪日外国人が増えてきています。実はSMSは日本に滞在している外国人の海外端末宛に送る場合には端末が海外ローミングをしていないと送信することができません。

一方、WhatsAppはインターネット接続ですので、日本に滞在している外国人の海外端末がwi-fiに接続していればメッセージ届けることができるので、wi-fi利用の機会が多い訪日外国人にはWhatsAppを通しての送信がお勧めです。

様々な国へのメッセージの送信する場合

ご紹介したように、アジアの多くの国でSMSの申請手続きが必要になります。それに対して、WhatsApp Businessプラットフォーム は国ごとの申請は必要ないので、提供サービスがアジア諸国に渡るなど、さまざまな国宛にメッセージを送信したい場合にはWhatsApp Businessプラットフォームの利用がお勧めです。

国の特徴を考えてWhatsApp BusinessプラットフォームとSMSを上手に活用しよう

WhatsApp BusinessプラットフォームとSMSを併用することで受信者がどのような状況でもメッセージを送信できる可能性が高まります。CM.comは管理画面やAPIでメッセージを届けるサービスを提供しています。SMSにおいては世界中のキャリアと接続しているので、SMSを世界中に送信することができます。

また、WhatsApp Businessプラットフォームにおいてはメタと公式パートナーシップを結んでいますので、日本語のサポートを十分に受けることができ、迅速にWhatsApp Businessを開始することができます。CM.comはSMSとWhatsAppを利用したい企業には最適なサービスプロバイダーです。

海外SMSとWhatsApp Businessの利用ならCM.com

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CM.com Japan株式会社,
マーケティングチーム

CM.comは企業向けにSMS送信サービス、SMS配信・認証API、+メッセージ(RCS)、WhatsApp Business、メール配信システムなどを提供しているグローバルカンパニーです。当社プラットフォームを利用することで顧客セグメント、ターゲティング、LP・フォーム制作、配信分析などマーケティングやDXに求められることを実現できます。

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